恋する乙女と守護の楯

 恋する乙女と守護の楯(上)帯
 
 恋する乙女と守護の楯(下)帯
 
 「恋する乙女と守護の楯 The shield of Aigis(上)(下)

 著/和泉フセヤ /AXL イラスト/瀬之本久史

 集英社スーパーダッシュ文庫

 AXLから発売された18禁恋愛アドベンチャーゲーム恋する乙女と守護の楯」の
 ノベライズ、今回アルケミストよりプレイステーション2に移植し
 それらとタイアップするべくコミカライズも同時に進行中。
 実際ゲームは未プレイなので純粋にライトノベルとしての感想となりますが
 大凡の内容は帯を観てもらえると判る通り女装して女学園に潜入、対象を護衛
 最近では主人公の女装物は一つのジャンルとして確立している為
 目新しい設定では有りませんが未プレイでも楽しく読むことが出来ました。


 主人公 如月 修史(女装名 山田 妙子)の語りで進行する一人称形式
 冒頭は修史のつぶやきとも言えるツッコミが多くて ちょいと読みにくいかも?
 と考えたりしましたが、その後はメインヒロインとの絡みで無難な進行
 春日崎 雪乃、椿原 蓮、新城 鞠奈の三人とのエピソードを展開
 何とか一組目の暗殺者を退けましたが、その後の傷と疲れから
 「ばれちゃった?」的な流れで上巻を終了。


 後半である下巻は、正体がばれてしまったにも係わらずヒロイン達から
 好感を持たれて護衛を続ける ゲームで言えば各ヒロインへの分岐パターン
 しかしここではメインをしぼる訳ではなくハーレムエンドにも持っていけない
 ので最後の暗殺を阻止し…

 さすがにベースが18禁のギャルゲですからシチュエーションには困らないのでしょうが
 ヒロインを一人に絞れないので終わり方が無難て言いますか物足りない(笑)、
 逆に物足りなさから、この後はゲームをどうぞって思わせる終わり方かもしれません
 キャラクターデザインを手がけた瀬之本久史による挿絵も雰囲気が良く
 ゲームが人気になったとの事もうなずけます。
 でも… やるなら18禁のPC版かな? 惹かれるものがありますね(笑)。