狼と香辛料 対立の町 上

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 狼と香辛料 対立の町 (上)支倉凍砂 電撃文庫

 短編をはさみましたがついに8巻目、
 それほどストーリーに進展があったとは感じさせないですが
 着実に巻を重ねています。

 7巻が短編でしたから、6巻「コル少年」を加えた道中の続編
 女商人エーブも前作から登場し、珍しく登場人物に幅があります。

 今までの登場人物はホロとロレンスの主人公コンビに 
 後はそのつど立寄った街の人々で話を構成してましたから
 どうしても二人の駆け引き的な話になりがちで、
 まったりな進行に、緊張感を感じない作品となりつつありましたが…

 前半はヤマのないいつもの進展、後半は(下)に続くであろう布石と
 6作目よりは楽しめたかも、しかし最後の部分で話を無理に進めた
 感じもしますから(下)を待って総括したいと思います。