フリーランチの時代

 フリーランチの時代
フリーランチの時代

小川一水 出版社/早川書房 2008/07

「フリーランチの時代」
「Live me Me」
「Slowlife starship
「千歳の坂も」
「アルワラの潮の音」 5編を収録

普段、ラノベと呼ばれるジャンルの感想を優先に書いてますが
そちらばかりを読んでいると、結構無駄に笑いを取る文体に慣れて
ごちゃごちゃしている構成が普通に感じてしまいます、

そんなラインナップの合間に早川や創元社系のSF短編を
入れると、改めて「読みやすい」文体「起承転結」が綺麗
「SFショートはこうあるべきだな」と改めて新鮮に読めることが
嬉しい?(笑)。

挿絵が無いのが当たり前、情景は脳内補完で
キャラのイメージなんて読み手が決めるのよって感じが楽しいのですよ(笑)。

ちょいとはずれましたが、こちらの「小川一水
帯の文句は「僕たちの幼年期の終りがやってきた!」、短編集です。
先に小川氏の作品を読んでいれば、そちらからも楽しめますが
そうじゃない方にも難しくなく楽しめる内容、
「笑いとぷちエロは求めてないの、あっさりに見えるけど深いよ」
的な欲求がある方は是非に、
表題の「フリーランチの時代」は、あっさり軽めの仕上がり
他の4篇は重めなSFショートに仕上がっています。