作る! 超リアルなジオラマ


リアルジオラマ 完全マスター
作る! 超リアルなジオラマ: 材料探しから作品発信まで

情景師アラーキー 誠文堂新光社 128ページ

皆さんが『ジオラマ』と聞くと何を思いえがきます?か
私は鉄道模型の1/150スケールの町並みか戦車模型の
背景などです。
ジオラマは祖をフランス発祥とする『展示物とその周辺環境・
背景を立体的に表現する方法』と呼ばれ『diorama』からきて
いるそうです。
日本では主に情景模型と呼ばれ、おもにプラモデルの作品
展示などに多く表現手法の一つとして画一されています。
ちなみにマニア的に分類するなら『ディオラマ』や『ダイオラマ』
大きさなどにより『ヴィネット』などと呼ばれる事もあります。

模型の背景としての出展が多く、模型各メーカーからも専用の
情景パーツや小物、スケール模型などが多く発売されています。

ここ近年、それらの模型『ジオラマ』とは別な、情景を切り取った
『風景模型』作品が多くの方から発表されております。

『古い下町の一角』や『数十年前のアパート模型』それらは
日本人作家に止まらず世界的なブームとなりつつあります。

今回、この本は『日本』でも有名な『アラーキー』さんの一冊。
ゴッサムシティのゴミ捨て場の風景』から人気を博し、TV
番組等に出演、皆さんも名前は知らずとも一度は作品群を
テレビ等で見た事が有ると思います。

今回で二冊目、情景師アラーキーの『作る! 超リアルなジオラマ
『材料探しから作品発信まで完全マスター』では、そのスタート
ラインの『構想』を考えるところから制作する為のアイデア
リアルに制作する為の『調査』。そして表現する為の『資材集め』
制作作業に至るまでの工程を制作例写真を元に、著者自身の
イラストで細かなテクニックと共に説明されています。

綺麗な写真を見ながらこんな材料で作られているのか、そんな風に
塗装すれば見栄えが良いのか、と感じられる一冊。
自身の作業の参考に、真似るを体験できる本ではないでしょうか。

ただ、初心者向けの制作工程方や部品の寸法を細かに示する
本では在りませんので、「同じように作りたい」と感化され購入され
た方には不向きです。
初心者はあくまでも『参考』例と考えるべきですね。

私も多少なり模型製作を趣味と致しておりますが、設計図のない
製作物、情景やオリジナルクラフトは個人の感性に頼る部分が
大きいです。
如何に同じ手法を取ろうと色の調合、塗り方、塗り質など
全て同じには出来ず、真似ても劣化コピーでしかありません。

「自身もこんな作品が作れれば良いな〜」と思う事への切っ掛け
「今度はこの材料を使っても見ようか?」と選択肢の幅を広げる指針。
そこにオリジナリティを加えなければ自身の作品となりませんので
更に技を磨きたいと思う中級者以上に。

私は今のところ「観て楽しむ」に留めておりますので「指南」「参考書」
として本棚に飾っております。

お薦めな方
ある程度の技量があり、自身の糧に出来る方。
純粋に技術と美しさを堪能したい方。

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