アカイロ/ロマンス

 アカイロ/ロマンス
 
 「アカイロ/ロマンス 少女の鞘、少女の刃 」

 藤原祐/著、椋本夏夜/イラスト  電撃文庫

 今回の「アカイロ/ロマンス」相変わらず容赦の無い展開でした
 冒頭の「ゆるゆるで冗談っぽい」下りから いきなりの殺人シーン。
 表紙のキャラクターは「枯葉」と「灰原吉乃」、
 二人の扉って所がそのまま内容を表してるのか、今回のメインな部分です。
 
 しかし、「レジンキャストミルク」の「森町芹菜」的な立場になると思って
 読んでいた「秋津依紗子」がいきなりな○ス○ボの娘?
 名を連ねた女性キャラほとんどを巻きこんだテンポの速い進行。
 「レジンキャストミルク」では虚軸と言われる別枠の世界をリアルな現世界に
 引きこんで舞台としましたが
 今回は「あやかし」と言われ「人ならざるもの(鬼、妖魅、化け物とか…)」の
 同族内での争い、それに巻き込まれる主人公「霧沢景介」
 まだ失踪した姉の部分が関わってきていませんから
 今後の展開で、巻き込まれただけでは終わらないと予想させます。
 ただ、友達を思いやる部分や信頼って所は「レジミル」と同じ匂いの
 価値観が根底にあるようです。

 今回も舞台を高校に設定したようですが、敵味方入り乱れてこのまま
 進むのでしょうか?同級生などが頻繁に行方知れずになると
 それも問題な感じもしますね 今後同じ舞台を使うのかも非常に気になるところです。

 イラストは今回も椋本夏夜さん、さすがに藤原作品のイメージです
 巻頭のカラーイラストなど猟奇的な内容を感じさせない雰囲気で
 普通の学園物?って錯覚したほどです。