アカイロ/ロマンス 少女の恋、少女の病
「アカイロ/ロマンス 少女の恋、少女の病」
著/藤原祐/ 原案協力・イラスト/椋本夏夜
電撃文庫/アスキー・メディアワークス
藤原祐のアカイロ/ロマンス 2巻 「少女の恋、少女の病」
登場人物が数人増えましたが、相変わらず早いテンポの展開と
「あやかし」の娘達は誰が敵で見方なのか判りにくい部分があり
藤原祐独特の進行は目が話せない所があります。
しかし今回の設定では、「あやかし」には女子しか生まれないと
最初に理を入れているので女性キャラばかり
この2巻など登場する男キャラは景介のみの潔さ。
必然的に少女の描写が多く、今回もコンビを組んだ椋本夏夜が描く
女の子達はイメージ通り。
今の所は予想通りの藤原ワールドとしか言えませんので
良かった悪かったの感想は控えますが、
やはり前作「レジンキャストミルク」と似た匂いは感じます。
景介を助ける為に、身柄と引き換えに奪われた宝刀「つうれん」
しかし敵を欺く為に刀身を取替えており、
鞘と柄だけが敵方の繁栄派に…
…と安心していたらその鞘と柄にも謎がありそうな展開、
本物の刀身は一度鋳溶かして、チェーンソーの刃として巻き直し
宝刀の新しい形がチェーンソーってのもなかなか妙で面白い趣向。
和服の少女にチェーンソーってのは絵になりそうですね
蔵物も「レジキャス」の虚軸と違い 物質的なので
今回の方が解り易いって部分もあります。