俺の妹がこんなに可愛いわけがない 2

 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 2
 
 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない 2 」

 著/伏見つかさ 挿絵/かんざきひろ 電撃文庫/アスキー・メディアワークス

 
 「俺の妹がこんなに~ 」の二巻が発売中です
 先の一巻に比べてページ数も多くなり、登場人物も増えシリーズ化の
 様子を見せていますが、正直1巻ほどの面白さは感じられませんでした。

  主人公 京介の語りで進行する形態は同じですが、
 さらに一人ボケ突っ込みの台詞が多くなり無駄に長い
 そのため、他のキャラの台詞は少ないし 
 妹「桐乃」と兄の関係も先回と同じスタンスで代わり映えなし。
 そのために桐乃は可愛らしく思えませんし、
 今回から登場の同級生「新垣 あやせ」も痛いキャラにしか見えず
 この二巻は何が描きたかったんだろう?
 展開が急ぎすぎじゃないんだろうかと思う節もあります。


 「あやせ」に絡めたオタ趣味のカミングアウトって話の流れよりも
 京介の幼馴染「田村 麻奈実」やオタク友達の「黒猫」「沙織」が
 好感のもてるキャラに育っており、そちらに話を流したら?とか
 麻奈実の件で借りを作るのは変に不自然かなと思ってしまいます。


 今後もこの形態で進むのなら「語り」で笑わせる以外に面白みが
 無さそうな気もしますがコメディーってジャンルならOKなのかな?、
 最後は京介にバカをやらせて力押しで解決ってのはパターン過ぎて
 次巻への期待が下がりますね。


 今回は天然系 同級生で幼馴染「田村 麻奈実」がお気に入り。