神のまにまに!〜カグツチ様の神芝居〜

 


 
 『 神のまにまに!カグツチ様の神芝居〜
  
 著/山口幸三郎 イラスト/天草帳 
 電撃文庫/アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッ

 今回は表紙の可愛さに負けて購入、
 しかし表紙の構図はあくまでもイメージとしての色相が強いかも、
 神の演じる芝居って事で紙芝居と掛けたのか?
 主題の「まにまに」にしても、「おおせのままに」的な意味合いと
 思って読めばストレートな題名の付け方です。
 
 語り部の口調がそのフォントを含めて目新しいのですが
 語り口調は何となく好きになれず(笑)、
 中盤までは特に盛上がる事無く 淡々と読み進めて行くと
 後半はいつのまにかテンポの良い展開に
 愚痴々と仕事をしていた品部人永が後半ではいつの間にか
 格好良くなってます。
 ちょっと別人みたいで、今ひとつつかめない感じ、
 また魅力的な神様二人が登場してしまうと、所長の小町が
 以外と魅力がない様に見え 色気に逆らえず仕事って処も変なものです。


 お堅い事務の眼鏡お姉さんならキャラもかぶらないのになどと
 思いながら読ませていただきました。
 まあ、俗物的な神様にいじられる品部人永ってスタンスなのでしょうが
 最高位の神様を出しちゃうとすでに無敵な状態ですね。


 頭上に乗っていたヘッポコ様が実は○○○○○だったってたね明かし
 は流れからしてベタですが期待通り
 しかし神様同士の喧嘩は誰に対しての芝居なの?って処や
 芝居でも河童に息子だと思わせるそぶりをさせたのは
 個人的にはイヤかな、
 神様物でラブコメ?もしくはコメディ、「神のまにまに
 面白かった部分としっくりこなかった所といろいろです。