GOSICK VII

GOSICK

GOSICK -ゴシック- GOSICK VII 「ゴシック・薔薇色の人生」桜庭一樹


角川文庫/角川書店
富士見ミステリー文庫/富士見書房
角川ビーンズ文庫/角川書店
イラスト/武田日向(角川文庫版を除く)


これを書いている時点で次の「 VIII 」が発売されているかもしれません
すでに「sIV」も出版されているので完結に向けての最終章。
アニメ化のおかげか数年間筆を置かれていた「GOSICK」が連載、書籍化され
大変嬉しく思います。
しかしアニメはリアルに進行してると言いますか、流石に角川さんですね。


さて、とりあえず「GOSICK VII ゴシック・薔薇色の人生」ですが
メインはココ王妃殺害事件に絡めた、ヴィクトリカの母「コルデリア・ギャロ」と
ヴィクトリカの出生の秘密です。
アニメも進行していますが、小説的に見た場合 微妙に急いでいるって言いますか
話の流れが早いです。
それと、久しぶりすぎて「しっくり」こないのか?間が空きすぎて脳内補完されたのか?

各キャラクター同士の会話が「〜VI」までの言い回しと温度差がある様に感じ、
思った以上にのめり込めない部分があります。
的確な文章で説明し難いのですが、なにか会話が軽く薄い?
ヴィクトリカ×一弥はメンタルな部分が少ないし ヴィクトリカ×グレヴィールの
普通の兄妹のような会話、
今まで描かれなかった背景が文章化されるのは大変嬉しいのですが
正直、ちょっと期待しすぎた一冊って感じでしたね、
ともあれ次の「神々の黄昏」は期待しております。


角川文庫版で武田日向氏のイラストがなくなった事は残念でなりません
 再録の角川ビーンズ文庫シリーズで「VII」はイラストが付くのでしょうか?。