影執事マルクの迎撃
「影執事マルクの迎撃 」 著/手島 史詞 イラスト/COMTA
富士見ファンタジア文庫
ヴァレンシュタイン家の広大な庭の木々が倒れた朝、
招かれざる客―強大な契約者が三名来訪した。
執事・マルクの丁寧な接客の結果、彼に四つの使命が加わった。
一つ、屋敷を襲撃した三名の契約者の速やかなる排除。
一つ、その契約者たちがいかなる情報を入手し襲撃したのか調査。
一つ、在るはずのない存在と現象を許容し、それを理解、対処できる庭師の確保。
一つ、…新たなメガネの購入。
その使命を果たすため、屋敷を出る許可を美貌の当主・エルミナに申し出たところ、
エルミナも一緒に行くと言い出して…。
影執事マルクシリーズの2巻目「影執事マルクの迎撃」
1巻で語られなかったエルミナ自身の謎や異能力者(契約者)の説明
敵 教皇、宣教師の存在が明かされ、
一応、疑問な部分は補足され満足な運びとなってきました。
新たな契約者も登場しバトルを含め、テンポの良い展開
双子ってのは予想外でしたね。
また、以外にアイシャが強くてびっくりです、「東方不敗」カナメと互角?
先の1巻と違い、今回嬉しいのはエルミナが可愛いことこの上なし(笑)
普段の態度は変わりませんが、マルクに対して信頼以上の気持ちもあるのか
カナメの行為に対抗心らしき物を感じますし、
アイシャに対して許す代償に頬をつねる所なんてお嬢様っぽくなくて
好きです(笑)。
マルクがエリミナを抱きしめて
「もう、十分ですよ。あなたがそれをやってはいけません。それは私の役目です」
との台詞もよければ、
「私があなたの執事で、あなたが私の主だからですよ」
との自然な返答。
マルクの無事を安堵し、また寄りかかれる事に安心したエリミナの
「…疲れた。屋敷に帰って紅茶が飲みたい」
に対し
「お嬢様の、仰せのままに」
で締めくくられた二人のやり取りは今回の見せ所。
COMTAイラストも表情のあるカットが増え、キャラに魅力を加えています
削除された没カットも収録しちゃえば良かったのに(笑)
今回、エリミナの青いドレスは綺麗ですね〜 次は何色でしょう?(笑)。