ラプンツェルの翼
ラプンツェルの翼
著/土橋 真二郎 イラスト/植田亮
電撃文庫 アスキーメディアワークス
土橋 真二郎の新シリーズ(?)、ラプンツェルの翼
表紙挿絵は植田亮、正直気に入っている絵師さんなので表紙買いです
自身がゲームプレイヤーと思っていたら実は… って展開や
登場人物が少なくてサクサク進む構成は
変に媚びていない作り方で好感をもてましたが
ゲームという舞台設定を活かしきれていないような感じもします
生き残りでもないし総当りバトルでもないし…
ましてや相手方に「遼一」のような宿主も登場しないので
対戦って雰囲気はしません。
また、ピースとして登場した奈々も精神的な変化は最後のパートのみ
とても扉で書かれているような「育成」って部分は無く
可愛らしさを期待するのであれば、次巻ってところかな、
ただ今回の様に終わると、同じねたでゲーム的なアイディアは使えないし
そもそも敵って?バグ狩り?みたいな事になりますが
美穂ももう少し出してあげて奈々と絡んで欲しい(笑)。
販売機のジュース購入でデッキのポイント回復ってのは
面白いアイデアですし、ホームの広さが決めれれているなど
万能さが無い部分も好きです。ただ その後に世界観の見せ場もなく
ポイントやデッキの操作にしても捻った使い方がなかったところが
あっさりしすぎて単調と思えるのかもしれません、
シリーズ化であれば奈々のその後の日常みたいな話など
バトル以外の部分にもふれていただきたいところです。