模造王女騒動記フェイクフェイク エイリアン・ネイション
「模造王女騒動記 フェイク・フェイク」
エイリアン・ネイション
著/榊 一郎 イラスト /藤田 香
HJ文庫 株式会社ホビージャパン
「特別親しい男女と言えば、まず妹たるこの私だろう!
にゃんにゃんするならば先ず私であるべきではないか!」
「大体『好きだ』と言ったのは私の方が先ではないか!
十年も待たせておいて----」
自称「某国王女の身代わり アンドロイド」パミルと普通の生活を切望する
「匡平」のスラップスティック・ラブコメディの3巻目、
「カーム・ブレイカー」「ルナティック・シスター」に続いて
フィナーレの「エイリアン・ネイション」が発売されました。
実際 掲載誌「キャラの!」での連載を先に読んでいましたから
書き下ろしの「外伝 その後。蛇足の蛇足」だけが初読部分です。
何となく表題の「フェイク・フェイク」や「模造王女」って言葉から
パミルの正体はおぼろげながら推測していましたが
超人的な力や兵器と見紛うビームなどの理由をどのようにつけるのか?
パミルと匡平は王道的にハッピーエンドは決まりなら早苗は?
って気になっていた結末は… 結構力技でしたね(笑
父 周平自身も自分から経緯をばらす事もなく今回も傍観、 同じく謎の薫子さん
「リセットかかって知識も経験も色々アンバランスな状態だからなぁ… まったく」
ってセリフのみですが、二人でこの会話ならやはり薫子さんも関係者でしょう。
「私はキョウヘイが好きだが、友人のサナエの幸せには出来るだけ
協力したいと思っているのだ」
まあハッピーエンドで締め括ってくれた事は嬉しいのですが
依然謎な匡平の母や雇われスパイのエルシア、エミットのその後とかも
蛇足ついでに書いて欲しかった気もします
瑞人と蓉子の部分も力技でくっ付けちゃった感はいなめませんね。
しかし、パミルが匡平の元に来てから1年て事ですが
王道的な学園イベントを加えても後何冊かはネタに困らなかったのではと思うと
今回で終わりってのは残念な部分が大きいです、
藤田香氏のキャラクターでこの設定は可愛いですね
パミル好きでしたよ…(笑 。