あきそら

 
 『あきそら(1)

 著/糸杉柾宏 出版/秋田書店/チャンピオンREDコミックス
 
 チャンピオンREDいちごに連載中の過激さで話題になった
 糸杉柾宏新作の「あきそら」、
 特徴のある等身比率と線のシャープさで独自の雰囲気を持ち
 絡みのシーンなども絵柄が可愛いのでいやらしくなり過ぎない印象です。
 紹介される方によってはラブコメなどの表現とされていますが
 ラブコメかエロかの判断はやはり読み手が決める物でしょう、
 正直「REDいちご」が近所の書店で立ち読める対象になっていたのは
 驚きました(笑)。
 
 姉と弟でありながら一線を越えてしまうアキとソラの近親相姦。
 ソラとは双子の妹ナミも恋愛対象は同性を望み
 また家族以外では裸を見られる事で快感を覚えるルナなど
 少年誌ならばタブーな部分ばかり、
 コミカルな描写よりも性的な表現か多いので購入する人は
 そちらを求める部分は大きいでしょう。
 個人的に、この一巻で心理描写が良く表わされていたのは妹ナミ
 後のアキとソラに関して言えばまだページが足りない気もしますし
 アキ自身の独白がないところなど今後に期待するところです。
 作品自体 丁寧に描かれていていているので少年誌って言うよりも
 最近の少女誌って感じかもしれません、流石チャンピオンREDいちご
 最新号は妹ナミとソラがなにやら危なそうな展開?かな。